大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

選挙情勢調査でインチキが行われていたという実例

ではまずこれを見てください、
石川 博崇    864,278 公明 新 〈元〉外務省職員
北川 イッセイ 706,986 自民 現 〈元〉防衛政務官
尾立 源幸    698,933 民主 現 公認会計士
岡部 まり    617,932 民主 新 タレント
川平 泰三 389,445 みんな 新 〈元〉百貨店部長
清水 忠史 366,105 共産 新 〈元〉大阪市
山分 ネルソン祥興 106,038 改革 新 医師
大川 朗子 87,858 社民 新 司法書士
浜野 夕希子 51,527 諸派 新 創新党政策委員
深田 敏子 21,027 幸福 新 党府役員
2010年参院選大阪選挙区の選挙結果です、定数は3、民主尾立候補までが当選です。
私はこの選挙直後に

意図的誤報2連発で自公を勝利に導いた朝日新聞大阪
http://d.hatena.ne.jp/delalte/20100715/1279206608

というように情勢調査で朝日が4位落選の岡部候補をトップに予想して、浮動票の動向を惑わせた!というふうにブログのネタにしたわけですが、まあ考えてみればこの時は菅首相の唐突な消費税発言により民主党がどんどん勢いを失っていた時の選挙、朝日には民主の退潮を読みきれなかったという言い訳も立ちます。よく考えてみればより問題なのは岡部候補より川平候補を上位に予想した読売新聞の方です。

http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/jyosei/shuban/ye27.htm
尾立、北川、石川と川平、岡部が互角の激しい戦いを続けている。
尾立は、連合大阪の手厚い支援を受ける。政府の「事業仕分け人」を務めた実績もアピールし、民主支持層の5割近くを固めている。北川は、徹底した民主政権批判で対抗している。安倍元首相ら町村派幹部の応援を頻繁に受け、自民支持層の7割をまとめた。公明支持層の大半を固めた石川は、応援弁士にタレントを呼ぶなど、無党派層にも支持を広げる戦術をとる。川平は、若年層の支持が比較的厚く、無党派層から多くの支持を集めている。人気テレビ番組に出演していた岡部は、無党派層に照準を絞った当初の戦術を修正し、民主支持層の票を獲得するため、積極的に党幹部や閣僚を応援に招いている。30歳代、40歳代の支持は、尾立を上回った。清水は消費税率引き上げ反対などを中心に訴え、巻き返しを狙っている。

あれだけ民主が急激に勢いを失っていた中でも、まだ岡部候補と川平候補では倍近い投票差があるのです、これは逆転するようなデータははなから無かったということなのではないでしょうか?こうしてみると読売新聞の意図というものが露骨に見えてきます、これは民主の退潮ぶりを見越して川平候補への期待を盛り上げ、あわよくば民主候補を2人とも落としてしまおうと目論んだということでしょう。世論を操作して自らの都合のいいように結果を導くためには幾らでもデータに手を加える、要は幾らでも平然と嘘がつける、というマスコミの姿勢が如実に現れた実例と言えるでしょう。この票差から見ても川平候補が民主2候補をなぎ倒して当選を果たすというのはもう極めて低い確率だったわけです、にもかかわらずその「あわよくば」の為に露骨にデータに手を加え、堂々と嘘をついて見せた読売新聞、自らの利害、それもほんのわずかなものの為にでも平然と嘘をつくというわけです。
そして今回の選挙、今回の選挙は原発事故後初の総選挙です、各種調査でも国民の原発への拒否の姿勢は明らかなはずですが、それでもマスコミの情勢調査では即時全原発停止を唱えている政党は揃って泡沫扱いされ、あたかも投票しても無駄かのように繰り返し報じられ、そしてまたどんどん原発を推進しそうな政党が圧勝などと喧伝されています、そこを勝たせるためにはその政党が唱える人権を条件付のものにしてしまおうという改憲案の危険にも口をつぐんでいる始末です。しかし考えてみれば、可能性は極めて低いがあわよくば民主2候補を揃って落選させられる!という僅かな利益の為にでも易々と嘘をついてきたのです、原発推進、維持という巨大な利益の為に嘘をつかないなんていうことがありうるのでしょうか?
巨大なマスコミの力であきらめさせられていたというのがこれまでの反原発の歴史です、原発勢力の存亡の掛かった今回の選挙、それこそ何が行われていても不思議ではありません。