大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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歩行者への不利益を嬉々として報じる読売新聞

読売新聞ウエブサイト、YOMIURI ONLINEにおいて11月11日にこのような記事が掲載されました、

「2段階」横断歩道好評だが…車道突っ切る人も
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171111-OYT1T50022.html

歩行者が横断するとき、途中に交通島を設け、なおかつそこで通路を入れ違いにさせて一気の横断を防ぐというものです。歩行者はその入れ違いの分長い距離を歩かされ、また通路も狭く、屈曲したものとなるため、その分混雑することになります。元はといえばたとえ横断歩道があっても信号がなければ全然止まらない、と、そういう車こそが危険の原因ではないでしょうか、それで歩行者の側が一方的に不便で不快な思いをさせられるのは納得がいかないところです。
こういった入れ違いの通路というものはまだ見たことがありませんが、交差点での出会いがしらの事故を防ぐためか、歩道をやたら屈曲させた作りの交差点はよく目にするところです。

このような交差点だと、確かに出会いがしらという形態の事故は防げるのかもしれませんが、その分歩行者と自転車が狭いところに押し込められることになるわけで、その分危険も増しますし、なによりもまず窮屈で不快です。警察やマスコミが騒ぐ「危険な自転車!自転車の対歩行者事故が増加」などというのはこういった道路形態によって引き起こされているのではないか、と思えてなりません。
またこの読売記事には、

その一方で、2段階方式の横断歩道を渡らず、離れた場所から車道を突っ切っていく歩行者もいた。遠回りになることを面倒に思う人がいるのかもしれない。

という部分もあります、歩行者を面倒臭がらせて別の部分を渡らせてしまうということであれば、むしろ危険を招くことにもなっています。歩行者の正規な行き方は極めて面倒臭い形にして、不規則な横断をせざるおえないようになって、それで事故が起こっても自業自得ということにしたいのではないか、とも感じてしまうところです。