今日(１２月２６日)朝日放送の夕方関西ローカルワイドショー番組「キャスト」のオフレコというコーナーにて１３分に渡り自転車のスマホながら運転について取り上げられました。確かに自転車の最近のスマホながら運転には目に余るものがあります、何らかの対策が必要なのかもしれません。しかし今日の放送のような「なぜ罰則強化は車だけ？」というように関連付けられた、いささか短絡的な主張には反発を覚えるところです。何しろワイドショーをはじめとしたマスコミは、ポケモンGOが問題になる以前は、その頃でも多発していた自動車による重大ながら運転のことについては全く触れないまま、自転車にばかり問題にして、自動車からは目をそらせ続け、重大事故が多発していても規制の方向に向かわせなかった正に張本人ですから。そして今度自動車の厳罰化となれば自転車も厳罰化しろとか、極めて都合のいい主張ですね。確かに今回取り上げられた事故は重大なものです、この伊丹の件に、２年前の川崎の件はもう何回も繰り返し大きく報じられているところですが、車のながら運転事故については、
ながらスマホで死亡事故か 新潟・長岡、逮捕の男供述
https://www.sankei.com/affairs/news/191010/afr1910100044-n1.html
つい最近起きたこの件などは、事故発生から２０日も過ぎてからながらスマホだったと報じられました、しかもこの朝日放送のキー局、テレビ朝日も報じてないように、一部の報道機関に非常に小さく報じられるに留まりました。この頼りない報道の状況ではどれだけ未報道の自動車によるスマホながら運転事故があるかわかりません。実際の重大事故の数の比較も示すことなく、わずか２件の自転車加害事故を繰り返し大きく報じて、そのイメージだけをもってとにかく厳罰化、自動車も厳罰化したから自転車も、というのはあまりにも乱暴というものでしょう。
