大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

今度はテレビ朝日が100%印象論で自転車に因縁

今日、6月11日のテレビ朝日昼のワイドショー番組、「大下容子ワイド!スクランブル」にて「新ルール自転車あおり運転」と題され、また自転車叩きが10分間にわたり行われていました。内容は相も変わらずのもので、自転車の危険行為を収めたVTRを見せ、「とにかく危険だ、匿名性が問題だからナンバー制にしろ!」などと言いたい放題でしたね。確かにVTRの内容は、以前のフジテレビで流されたものとは違って、本当に危険行為と言えるものが多かったです。そりゃ自転車にも中には危険行為はあるでしょうが「取り締まりを強化しろ!ナンバー制だ!」と規制強化を煽る割には、その根拠と言えるものは「最近自転車に乗る人が増えた、危険と思うことも増えた」という100%印象論なのですね、具体的な数字は一切なしです。これまでにも出された数字は「取り締まり数が増えた」などという、警察の都合でいくらでも数字をかさ上げ出来るものだったりで、事故数や事故率を車の場合と比べてどうか、などというものは一切見たことがありません。

この「自転車あおり運転」の元ネタになったこの記事

 

自転車のあおり運転「危険行為」 14歳以上、違反2回で講習

https://news.yahoo.co.jp/articles/c82485ba9661c843b2469232d7821fbc01e12524

この記事は一時YAHOOのトップページにまで表示されていましたが、「他の車両を妨害する目的で執拗にベルを鳴らす」なんてことが真っ先に挙げられていたりで、あまりピンとこないものでしたね、自転車が車に対して執拗にベルを鳴らしたって、相手にされず、走り去られたら終わりでしょう、加害性を発揮すると言えば、歩行者に対して道をどけと鳴らす場合ぐらいでしょうが、それなら車のクラクションの方がよっぽど威圧的、暴力的ですし、またはるかに高い頻度で遭遇しているものです。そして、車同士のあおり運転の場合はともかく、自転車や歩行者へのクラクションを問題視したマスコミは未だかつて全く見たことがありません。

そもそも、先月5月は、

東京・小岩の中1ひき逃げ、容疑の男を逮捕

https://www.sankei.com/affairs/news/200508/afr2005080004-n1.html

 

「薬を飲んで覚えていない」と供述、31歳女を再逮捕 警視庁

https://www.sankei.com/affairs/news/200521/afr2005210008-n1.html

2人死亡のひき逃げ 立ち会わせての検証(福島県

https://news.yahoo.co.jp/articles/f55de49013d313d66bdb0919fc85436406f3010e

と、猛スピードの車が横断歩道で信号無視で死亡ひき逃げ、パトカーに追われた車が歩道に突っ込み死亡ひき逃げ、容疑者からは覚せい剤も検出、無免運転ダンプカーがひき逃げ2人も死なせる、と、車によるひどい事故が相次いでいたのですが、それぞれの事故発生の翌日のテレビ欄を見たところ、ワイドショーをはじめこれらの事故に関しての記載は全くなしでした。車がこれだけどうしようもない悪質事故を起こしても、特にワイドショーは一切無視、その一方で、重大な事故は発生させていない自転車に印象論で因縁をつけて、改めて大きくやり玉にあげる、もちろん何か事故を起こせば、その時は鬼の首でも獲ったかのように大々的に騒ぐ、この扱いの差は差別としか言いようがありません。