大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

あの地震確率資料はよく出来たものだと思うけど

何やら「30年以内に震度6強以上の地震が起きる確率」という政府が提出したと言われる資料で、今年1月のデータとして浜岡原発地震発生確率は84%、これを政府が浜岡原発を止めようとしている理由にしようとしているが、この資料だと今まさに大事故発生中の福島第一原発が発生確率0%、こんな資料は信頼できない!こんないい加減な理由で浜岡を止めてもいいのか?などという批判があるようです、でもこれをもってこの資料が的外れなものだったとは全く思えないわけなのですが、

http://www.meti.go.jp/speeches/data_ed/pdf/kakuritsu_30year.pdf#search=
'30年以内に震度6強以上の地震が起きる確率'

このデータによれば浜岡の次に発生確率の高かったのは8.3%の女川原発、起こったじゃないですか、恐ろしい大地震が、確かに事故を起こしたのは福島第一なのですが、震源からの距離で言えば女川の方が近いのです、女川が事故らなかったのは高い位置にあったからとか(反対運動の成果とも言われています)幸運に恵まれただけに他なりません、むしろピタリと地震発生場所を予測した恐るべき資料と言えるでしょう、ただその規模があまりにも「想定外」だった為、福島第一までが巻き込まれてしまったというだけのことなのです、むしろこれをもって政府を批判したいのならば女川の数字をいじってないか?とでも批判するべきところでしょう、まあこの資料自体、特に女川、福島第一、第二については数字が違いすぎていて直下型を想定しての数字なんだな、と思わせるとこであり、海洋型はどうせ起こってもたいしたこと無い、津波もそう致命的なものにはならない、という甘い想定の下に作られたんだな、というところが良くわかるところなのですが。
それにしても結果的に甘すぎる想定の下につくられた資料においてもこれだけ危険性が指摘されている浜岡原発、最初は週明けにも停止とか言っていたはずなのですがまだ止まっていません、それこそ日本を滅ぼしかねないものなのですからグズグズしてないで一刻も早く止めて欲しいものです、そんな中でも関西の昼ワイドではミヤネ屋では岩田とかいう人が「原発止めたら昭和30年代に戻せるか?」とか何の根拠も無いことを言い(柏崎、福島が全部止まっていたときの東電管内は昭和30年代ですか?中部地方はこれから昭和30年代ですか?)、ちちんぷいぷいでは「原発止めて電力不安になったり、TPP参加無しだったらトヨタは一層生産を海外に移すぞ!」といった脅し報道が展開されていました、まだこの人たちは大した見返りも無い割りに負けたら全てを失うような割の合わないギャンブルに私たちを巻き込もうとしているようです、電力不足とかいうのならこのようなろくでもない洗脳バラエティーしかやっていないような昼間の時間帯のテレビ放送をまず中止するべきでしょう(まあ非常時用にNHKくらいは残すべきかも知れませんが)。
あと管総理が浜岡を止める決断をしたのは米軍に言われたからだ!なんて批判する動きもあるようですが大して盛り上がっていませんね、そりゃそうでしょう、浜岡砲をもって米軍の心胆を寒からしめさせれば憎きアメリカに一矢を報いた気分になるのかもしれませんが、横須賀の米軍基地が被害を受けるのならその時には首都圏も多大な被害をこうむることになるのです、これではあまりに被害の大きすぎるカミカゼアタックというものでしょう。