大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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大飯再稼動をなんとしても止めろ!このままでは原発全基再稼動。

大飯再稼働「そろそろ判断」=野田首相
http://jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012052800724

生活保護叩きがマスコミを賑わせ、左派よりの世論の注意がそちらに向いている間にこの動き、あまりにも姑息ですね。
関西は電力不足で計画停電だと脅しをかけられ、大飯原発再稼動止む無しという方向にマスコミは強引に持っていこうとしているわけですが、あの実際に計画停電が行われた当時の関東は福島の原発だけでなく、火力も多数地震の被害を受けていたわけであり、また隣の東北電もまた原発、火発ともに多数が停止に追い込まれ、ヘルツの壁もあり西からの融通も望めないといういわば極限状態だったわけであり、その東電からしてほんの数ヵ月後の夏には火力を全て回復、福島の原発が全基止まっているにもかかわらず他地域に融通出来るほどの電力を確保出来ているわけです。関電は原発こそ全基止まっているとはいえ他は別に災害があったわけでもなく、また周囲は中電をはじめ元々原発依存度はそれほど高くなく、ヘルツの壁も無く、融通も期待できる状況にあるのです、何よりもうあの事故から既に1年2ヶ月、猛暑の7月までということなら1年4ヶ月もの時間的余裕があるのであり、これだけ条件が違う中でいきなり計画停電などと言われてもあまりにも唐突で、脅し目的のものとしか思えないわけです。
関電の出すデータにしても、昨年も気温35度の日が何日もあったのに関わらず何故か節電要求が一昨年比であったり(昨年も15%の節電要求はありましたが、結局何も無かったわけです)、もう結構暑くなってきているにも関わらず電力メーターを出さなかったり(出すといろいろと嘘がばれるのでは?)最初は大飯以外の再稼動も狙い大飯2基稼動でも足りない数字を出しておきながら、不利な情勢と見るや今度は大飯2基稼動で足りるという数字を出してきたり、もう真摯さとか誠実さとかいうものを全く感じません。また電力不足解消への動きも全く見られません、今夏までに間に合うよう用意された緊急整備電源、東電は300万KW、東北電は100万KW、関電はたったの7万KWです、だいたいからして関電は多奈川宮津に計190万KWと関電が今夏再稼動を狙う大飯2基と同じくらいの出力の休止火力があるのですが、口先で再稼動には3年かかると繰り返すだけです、見通しで3年なら急げば1年4ヶ月もあれば何とかなりそうなのですが、東電は地震津波液状化の被害を受けた鹿島火力や、地震津波放射能警戒区域の広尾火力までも含めて全て4ヶ月で復旧させているのです、こうして大被害を受けたものも含めて4ヶ月で復活しているというのに、何の被害も受けていないのに口先だけで3年とか言われても到底納得できるものではありません、そもそも多奈川宮津については内部画像一つ公開されておらず、実はもう動かす準備万端なのか、再稼動に向け必死の努力が続けられているのか、何にもしていないのか、それすら全くわからないままです。過去には関電も6年間休止していた火力をまた動かしたりもしているのです、その時の準備期間はどうだったのか、費用は、その時と今回は何が違うのか、説明してくれないと納得できません。電力不足と脅しをかけるのなら全てに説明責任があるでしょう。
そもそも関電は建造中の姫路第二火力約300万KWが来年以降続々完成予定(マスコミには金輪際出ませんが)であり、電力不足というのもせいぜい来夏までのことなのです、ならば原発稼動させるのは来夏までと期限を区切ることもできるはずですが関電は一切そういうことは言いません、また原発推進派は火力の老朽化を喧伝したりもしているところなのですが、関電は老朽化してなおかつトラブル多発の美浜原発についても一切廃炉を口にせず、再稼動の望みを全く捨てていません、関電が保有全11基の原発全ての再稼動を、また原発勢力は福島第一は駄目としても、それ以外全ての原発再稼動を目論んでいることは明らかです。只でさえ明るみになったずさんな安全管理の問題が全然解消していないというのに、増してや活発化した地震活動、正気の沙汰とは思えません。挙句の果てには貯まった核廃棄物を理由に核燃サイクル事業も息を吹き返しかねません、ろくに扱えもしない高速増殖炉というただ危険なだけの高価なおもちゃを弄ぶのをまたはらはらしながら見守らなくてはならなくなるというわけです。全人類を危機に陥れてまで自らの権益を確保しようという原発産業の鬼畜な所業を決して許してはなりません。