大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

犯罪者集団と手を組み自転車ナンバーを目論む東京都

自転車ナンバーの導入検討 都がマナー違反対策で
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20120604-00000053-ann-soci

こんなニュースが出ていましたね。

放置自転車の撤去や処分などに年間、約135億円の費用がかかっているうえに、交通事故全体に占める自転車の事故の割合も年々増えています。

そりゃ自転車ばかり目の敵にして徹底的に撤去などをしていれば費用もかさむでしょう、一方で路上駐車のほうはちゃんと摘発されているのか気になります、実際に事故の原因となっているのは一台で大きく場所を取り、視界も塞ぐ路上駐車の方のはずです。

自転車事故の割合が増えているなどと言われても、それが車の横暴運転が原因でも全て自転車のせいのようにされて、それでまた新たな規制の原因にされてはたまったものではありません。だいたい行政やマスコミからして全て自転車が悪い、というような情報発信をすることこそがドライバー側に「自分は悪くない」という免罪意識を呼び起こし、そして「全ての場所で最低でも法定最高速で走ることは当然の権利」とばかりに見通しが悪かったり、路上駐車などがあり狭くなっているようなところでも「法定速度守ってればいいんだろ」とばかりにスピードを落とさず走り抜けるような乱暴なドライバーを増やすことにはなっていないでしょうか?実際こうした車の方にこそ日頃から脅威を感じているのですが。本当に悲惨な事故を減らしたければ、自転車に対して弾圧とも言える窮屈な規制を科すよりも、ドライバーにもっと安全運転を徹底する方が先決な筈ですが。

政策研究大学院大学・森地茂座長:「基本的に、今の(自転車の)状況はひどい。ちゃんと管理できる仕組みにしたほうが良い」

こういう自転車が危険というイメージを振りまいてきたマスコミからして、スポニチ女性記者が無免運転9年の末事故とか、フジテレビ社員が飲酒追突事故とか、さして多くない母数からひどい事例が相次ぐのですから、よっぽど犯罪者集団です。自転車には事故を起こす前からきつい規制をかけようというのに、車の方は、日頃自転車に対して一方的糾弾を繰り返すマスコミからして、事故を起こしてからはじめてわかるというのですからどうしようもありません。まだ明るみになっていないこうしたドライバーの重大違反行動を全て明るみにして取り締まることの方がよっぽど先決でしょう。
もっともこの事件のように、

パトカーに何度も体当たり 不審車の男に警官発砲、死亡 大阪
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120605/osk12060510510006-n1.htm

乱暴な運転の車を取り締まるということは、一歩間違えれば大事故や命の危険にもつながりかねないことでもあります、しかし実際に危険な事故をより多く引き起こしているのもこのような車なのです。危険があるからと車の摘発には消極的になり、楽な自転車規制、取り締まりにばかり精を出して仕事をしたつもりになっているようでは、それは何の意味も無い弱いものいじめでしかないでしょう。
だいたいからして自転車ナンバーなどというのは世界中で聞いたこと無い制度です、そこまで徹底的なことをするというのなら、まずは先進国中で最悪という歩行中事故死者発生率、これのワースト1をまず脱し、少しでも最小に近づけていくことの方がよっぽど先決のはずです、そしてその為に必要な施策は、ナンバー義務づけなどという自転車規制、取締りではなく、危険な車を取締り、皆無にすることのはずです。