大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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事故につながりかねない危険な指導、路側帯左側通行義務化での警察の悪ノリ

自転車叩きネタとあれば即座に飛びつくNHKが、早速改正道交法の自転車路側帯左側通行義務化の件について取り上げていましたね。まあ安全のためにもこの規制は必要なものだとは思いますが、私が夜のニュース番組ニュースウオッチ9で見た警察による指導映像はあまりにも問題があるものでした。その映像では何と歩道も無いどころか対面走行にもなっていないような狭い道で、片側の路側帯に自転車を押し込める指導が行われていたのです。

「自転車は左側」改正法施行で徹底呼びかけ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131202/k10013502641000.html

上記の記事、もうサムネイル画像でその様子がわかりますね。
あんな狭い道でもなおかつ狭い路側帯を走らなければならないとなればどうなるでしょう、当然のことながら歩行者と共に狭いところに押し込められるわけですから接触もしかねないということになり、危険も増します。既に上の記事にその模様が映し出されています。あれだけ歩行者との接触の危険がとか騒いで自転車の歩道走行を目の敵にして、分離が必要などと言っておいて、今度は狭いところに一緒くたに押し込めとはどういうことでしょうか?またそんな狭い道でも端ばかりの走行なんてしていれば、横道から進入する車などとの事故の危険も当然高まることとなります。そもそも今回の自転車路側帯左側通行義務化、その意図するところは逆走防止です。自転車の走行は車道が原則であり、(左側)路側帯走行を義務付けるものではないはずです。別に禁じられていない車道走行まで規制しようとした今回報じられたこの警察による指導、もちろんその意図するところと言えば車の通行の邪魔にならないために自転車は端に寄れということでしょう。しかしそもそも歩道も無いような狭い道に来てまで車が優先権を主張することが間違いなのです。今回のこの警察の動きは誤解に乗じて一気に自転車迫害に来たものとしか思えません。安全など度外視であくまで車の利便性の為に。このNHKニュースウオッチ9では自転車の対歩行者事故が増えていて、昨年は死亡事故5件と紹介していましたが、その多くは車から暴力的に追いやられた末の道路脇で引き起こされているのではないでしょうか?今回の指導にあたっていた警官は「事故につながりかねない危険な行為はどんどん取り締まる」と語っていましたが、事故につながりかねない危険な指導をしているのはあなた達でしょう、と言いたくなります。