大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

朝日放送の自動車の妨害行為の報道について、自転車批判を忘れない朝日放送

昨日(5月27日)の朝日放送夕方関西ローカルニュース番組「キャスト」にて自動車の横断歩道での右折、左折時の歩行者、自転車に対する危険な交通妨害行為について取り上げられていました。横断歩道上において歩行者や自転車が居てても一時停止も減速もすることなくその前を掠めていく車、確かに危険ですし実際に違反です。今年に入って大阪府で死亡事故4件とのこと、深刻です。その点については全く異論は無いのですが、この番組内で「このことはあまり知られていない」なんて言っていたことに関しては、「あなた達マスコミが自転車ばかり吊るし上げて、車の危険行為については一切取り上げてこなかったせいじゃないですか?」と突っ込みたくなります。実際この車の妨害行為についてあらゆるマスコミで取り上げられたことはほとんどありません。そりゃ知られていないでしょう。その間マスコミは自転車の危険性ばかりを叫び続けていたわけです。
それでもこの番組ではVTRの最後に「ルール無視の自転車が突っ込んできて危険」、「歩行者もながらスマホが」とか付け足しています。今までの自転車叩きでは車の危険について併せての紹介など一切やってこなかったというのに。それにマナーの悪い自転車、歩行者がいたとして、それがなんで車の危険な運転につながるというのでしょうか?マナーの悪い自転車、歩行者にも気をつけ(事故を起こしても向こうに過失があれば過失相殺があるでしょう。)、なおかつ交差点でも丁寧な運転を心がければいいだけの話でしょう。むしろ、前にも書きましたが、

自転車、歩行者がきちんと交通ルールを守って安全に気をつければ、無辜の事故被害者はかえって増える
http://d.hatena.ne.jp/delalte/20120518/1337349269

そういったルール違反の自転車、歩行者がいなくなれば、ドライバーは安心してよりスピードを出すようになり、ルールをちゃんと守っている自転車、歩行者への危険性はむしろ増すという気がしてなりません。それとも歩行者、自転車がルールを破っているという状況ではドライバーもルールを守って丁寧な運転などしてられるか!というわけでしょうか?それなら、

はい、こちらもルールを守ってなんていられませんね。
そもそも今回の放送で取り上げられたのは、いわば「動的」交通妨害であり、この画像のような「静的」交通妨害は未だにどこでも取り上げられないままです。確かに止まっているから危険に直結するものではないのかもしれませんが、だからといって放っておくのは交通弱者へのハラスメントに他なりません。