昨日(12日)の毎日放送夕方関西ローカルニュース番組VOICE、その中の憤懣本舗コーナーで「入り乱れる自転車、超過密踏切の危険」と題して、堺市中百舌鳥駅の過密状態が危険な踏切のことが扱われていました。新聞テレビ欄からして「入り乱れる自転車」ですし、いきなり見せられた住民インタビューでも「自転車が多すぎるわ!」「自転車もとばす」などと、とかく自転車の多さを槍玉にあげるような構成です。そして番組ではこの踏切がいわゆる開かずの踏切であること、幅も狭く、そこに車までも入ってきて混雑に拍車をかけること、地下道もあるが狭くて暗く、高架化も難しい、結論としてはここを通る車には近くの大きな道路、府道28号線の混雑回避の抜け道として利用しているものもあるから、それを防ぐ為に車が通り辛くなるよう道路を変えていってはどうか、というものでした。この結論には全く異論は無いのですが、このコーナー冒頭部分で槍玉に挙げられていた自転車の多すぎることの原因が他にもあるので触れておきます。
ここは番組内でも触れられていた、今回の踏切すぐそばにある混雑回避の元となる大きな道路、府道28号線、南海高野線と交差しているところです。見ての通り車道は地下を通る立体交差となっています、とてもじゃないが歩行者、自転車が通行できる感じではないですね、
しかし地上には踏切はありません。それでは歩行者、自転車はどこを通るかといえば、
はい、毎度おなじみ地下道です、
押して通って、だとか、
こちらの地下道も薄暗いですね。
車は地下を通って普通に通行できるというのに、歩行者、自転車はただ通行するだけでも多大な手間と不快、時には大きな危険までも感じさせられると、そうなればちょっと迂回して、混雑していようともあの踏切を使わざるおえません。交通弱者にはまともな通行手段すら保障されないという歪んだ道路行政があの踏切の混雑を引き起こしていると言えるでしょう。この府道28号線の直上に大きめの踏切(もちろん車は通行禁止で)を作ることこそ、あの踏切の混雑の最も手っ取り早い解決手段に思えるのですが、そうなると地下歩道が全く無駄ということになり、責任追及でも恐れてその動きが阻まれているということでしょうか?
なおあの踏切から今度は逆に南に行った次の踏切がこれです、
特に自転車が通行し辛い造りになっていますね、あの踏切がそれだけ混雑するわけです。