大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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一般道でも当然のように横断禁止を主張する車脳毎日放送

昨日(3月7日)の毎日放送夕方関西ローカルワイド番組「よんチャンTV」内のコーナー「憤マン!」で「命知らずの観光客、道路に人が飛びだす絶景スポット」というのを14分に渡ってやっていました。滋賀県の琵琶湖沿い、車が多く通り危険な道路の向こう側の湖中に鳥居があって、それを見たいがために観光客が横断を試みて危ないというのです。そこで解決策としてとられたのがより高い柵を設置することだとか、そうなったらそれで我慢しろと言っていた道路手前からの眺めがより邪魔されるではないですか、馬鹿じゃないかと思います。

番組では道路の向こう側には何もないみたいな言い方でしたが、実際にはこのようにおあつらえ向きの眺望スポットもあるじゃないですか、わざわざここまで来たのなら、行きたくなるというものですよね。それで番組では車の速度が速いのはもう前提条件として、横断行為を一方的糾弾していたわけですが、そもそも高速道でもないのになんで一方的に横断を禁止されなければならないのかと思ってしまいます。番組では車のスピードが速いことをもうどうしようもない前提条件として語っていましたが、この道路は確かにもうちょっと北東に行けば高架になって下道も付き、高速道みたいになるのですね。それでこの道路はこの場所の前後7.1キロに渡って信号が全くなく、また下道がついて高速道化した後の区間を除いても5.5キロに渡って信号が全くないのですね(その間信号のない横断歩道は2カ所)。

そのようなこともあってここは半ば高速道のような扱いを受けていて、それで車の速度が速いのはどうしようもなく仕方がない前提条件として、横断行為が一方的に糾弾されるに至ったのでしょう。しかしここはあくまで一般道のはずです、一般道の最高速度は普通60キロのはずですが、VTRを見返したところ80ぐらい出しているのではないかという車も見受けられました。そのように信号がなく高速道化すれば車は快適かもしれませんが、他に道がなく、そこを通るしか通行手段がない自転車や原付にとっては堪ったものではないですよね。またこの信号のない5.5キロ区間で、今回放送された場所では道路の反対側には鳥居しかありませんが、もうちょっと行ったら海水(湖水)浴場があったり、手前だと民家や畑があったりします。この鳥居の場所だけではなく、当然そちらでも横断の危険というのは生じますよね。このように高速道たる条件が整っていないのにも関わらず、なしくずしに高速道化して、そういう扱いを要求するというのは車社会の横暴と言えるものでしょう。5.5キロも信号のない区間があったりするから車は闇雲にスピードを出して危険が大きくなるのです、むしろここは車の速度を抑える為にも信号横断歩道を設置すべきところですね。