大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

毎日新聞が大々的に自転車叩き記事

今日(8月21日)の毎日新聞1面は大きく自転車を叩くものでした、
自転車:歩行者との事故に高額賠償判決…過失相殺認めず
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100821k0000m040119000c.html
自転車の車道走行ルールを厳格化するため道路交通法が改正された07年以降、自転車の対歩行者事故に高額賠償判決が相次いでいる、特に歩道上の事故については「歩道上の事故は原則、歩行者に過失はない」との新基準が提示された、とのことです。
06〜08年といえば各マスコミこぞって自転車叩き報道を繰り広げていたものです、その成果がここに結実しているということでしょうか、私が心配になるのは自転車にばかり重い賠償が請求されて自動車による加害者にはどうなのか?ということです、自動車加害事故の民事裁判のニュースなどこういった一般的な案件に関しては殆ど報じられること無いですから、そういった全般的な相場というものを併せて報じてくれたならもっと判りやすい記事になったのに、と思います。
この国においては自動車に常に多大な優先権が与えられ、道路の大部分を占有し続けています、交通事故のニュースでよく見かけるのは「横断歩道の無いところを横断していた」などというものです、歩行者や自転車がまともに移動しようとすれば必然的に車道を法を侵してでも移動せざるおえなくなり、その分事故が起こっても民事賠償金は低く抑えられ、一方歩道上における自転車での加害者には多額の賠償金が科せられるという事態になっているのではないか?とも思えてきます。
また「歩道上の事故は原則、歩行者に過失はない」というのは先進的で面白い考え方だと思います、いかなる場面においても交通弱者が保護されるのは当然のことですからね、それならば私はこうも提案したいです、
歩道の無いような狭い道では原則、交通弱者側に過失はない
私は歩道も無いような狭い道で脇を高速ですり抜けていく自動車には常々恐怖を感じています、実際そういう場所での自動車加害事故の被害の方が歩道での自転車加害事故の分よりもずっと多いはずです、歩道の無いような狭い道での歩行者、自転車にも歩道上の歩行者と同様の保護が与えられるべきです。