大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

東大阪市で死亡事故が多発するのもある意味当然

2月25日フジテレビ、スーパーニュースにおいてもまた自転車叩きが展開されていました、内容はといえば千葉県市川市において狭い道に自転車が溢れかえっている様を問題視したものだったのですが、逆に言えばそれだけ狭い道に押し込められているということでもあり、自転車も被害者といえるだろうというほどのものでした、だいたい子供の横を通り抜ける自転車なども問題視していたのですが、それならば幅4メートル台しかないような狭い道に入ってくる車などはことごとく問題にしなければならないでしょう、それなのにこのような問題のある道路を放置している市川市は自転車槍玉条例を目論んでいるとか、自らの怠慢を棚に上げて責任を全て自転車に押し付けようとしている非常に問題の多い姿勢だと言えるでしょう。
同じように自転車を目の敵にしている自治体といえば関西では東大阪市が思い当たります、大阪府は大きな府営公園の出入り口にことごとくバイク侵入防止に名を借りた自転車排除柵を設置しているのですが、東大阪市はさほど大きくない公園にもことごとくこういった邪魔な柵を設置しているのです、
 
公園だけではなく河川脇の通行路にも、
 
歩道上にまで、

このような邪魔な柵を設置しています、このことから分かるのは歩道上の歩行者と自転車の接触の防止に東大阪市当局は非常に気を使っているということです、しかしこんなものを設置してどうなるというのでしょう、いくらバイクや自転車の侵入を防止するといってもここまでくると車いすは勿論、ショッピングカートや押し車や杖をついている人などにも邪魔となっているでしょう、そしてこの邪魔な柵で散々通りにくくされた脇の道路はといえば、
 
歩道も無く、車がバンバン通り過ぎているのです、東大阪市といえば地図を見ていても気付くのは一方通行など車の通行を規制するようなところが少なく、狭いところでもこのように(この画像だけは大阪市内)、

一方通行にして歩道を確保するなどということはせず、
 
このように歩道も確保しないまま車道を2車線確保し、対面走行させているところが多いということです、これでは特に歩行者など交通弱者であればあるほど居場所が無くなり危険にさらされてしまうでしょう、これは単なる推測ですが、東大阪市当局はどうせ歩道をつくっても自転車が侵入して危険なだけだ!とでも考えてその設置に消極的になっているという気がしてきます、でもこれは間違いでしょう、マスコミは歩道における自転車の危険ばかり声高に言い立てますが、実際に交通弱者を沢山殺傷しているのは自動車に決まっているのです*1、事故を減らし、被害を少なくするには車の通行を制限して歩道を設置し、最も危険な自動車から交通弱者を隔離するのがいいに決まっています、それなのにこの東大阪市はマスコミの作ったイメージに騙され、自転車と歩行者を隔離することにばっかり神経質になって下らない柵を作ってそれで満足しているのです、その一方で車は歩道も確保しないまま狭いところでも縦横無尽に走り回らせる、このようなことをしていれば事故が減るわけ無いでしょう、折りしも東大阪市では死亡事故が多発しているとか、

交通死亡事故多発警報を発令しました|交通対策室|東大阪市
http://www.city.higashiosaka.osaka.jp/150/150030/anzen/keihou.html

マスコミの偏った報道を鵜呑みにして誤った道路行政をしたツケがきていると言えるでしょう。

*1:自転車加害対歩行者事故数が激増!などと自動車加害のものと直接比較できない特殊な数字ばかりマスコミは繰り返し出してきます、ちなみにこれは毎日新聞が意図的に無視したことですが、人口10万人中歩行中事故死者発生率は日本は先進国中ワーストワンであり、また歩行中事故死者が自動車乗車中事故死者を上回っているのも先進国では日本ぐらいなものなのです、そしてそのほとんどは自動車加害によるものなのです。