大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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50億もかけて新たに交通弱者虐待を進める国土交通省近畿地方整備局、及びその動きを全力で支援する読売新聞大阪

9月28日の読売online、大阪地域欄にこのような記事が載っていました、

地下歩道で事故ゼロ
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news/20100928-OYT8T00075.htm
西淀川歌島橋交差点渋滞も緩和


横断歩道がなくなり、地下道が整備された歌島橋交差点  国土交通省近畿地方整備局は、昨年4月に横断歩道をなくし、地下歩道を整備した国道2号・歌島橋交差点(大阪市西淀川区御幣島)について、過去10年間で年平均5件起きていた交通事故が、整備後の1年間はゼロになったと発表した。

 同交差点は、同市西淀川区役所前にあり、国道2号と府道市道が交わる。以前は、5か所に横断歩道があったが、2008年までの10年間で、横断中の自転車や歩行者が車にはねられるなどの事故が計55件発生。同整備局は09年4月、安全確保などのため約50億円をかけて、自転車やベビーカー、車いすでも通行できるスロープやエレベーターを備えた地下道を造り、横断歩道を消した。

 その結果、整備後の事故は0件に激減。交差点での渋滞の長さも朝のピーク時で約6割減少し、車の排ガス量も約10%削減された。

 同整備局は今年7月、付近住民と地下道利用者計2333人にアンケートを実施。回答した635人のうち、「安心して通行できる」という質問に、81%が「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と評価。「渋滞が緩和された」とした人も52%に上った。一方、「横断に時間がかかる」「地下道の入り口、出口が分かりにくい」などの批判もあった。

(2010年9月28日 読売新聞)

えっ?歌島橋交差点は私も知っていたのですが、6月にグーグルマップ、ヤフーマップを見たときには横断歩道はあったのですが、今見てみるとどちらの空撮画像からも横断歩道は消えていました、これはどういうことだ?というわけで早速行ってきました、

ここは自転車が無理な横断をする!などと関西ローカルワイドショー番組でよく取り上げられたりしていたところです、無理な横断などと言われても国道2号線を道なりに通行するといういわば当たり前の行為をしているだけであって、それが不条理にも横断歩道が無く交通が遮断されてしまっているのを無理にでも通らざるおえないというわけなのですから、一方的に悪者扱いされても困るというものです、それでも道路が2分岐して複雑な構造になってしまっている、

この国道2号線北西側が塞がれてしまうのはまだ仕方が無いことなのかも知れませんが、反対側の道路は1本しか出ておらず、いわば普通の交差点と同じ南東側のここ、

まで塞いでしまうのはやりすぎです、ここまで塞がれてしまうと交通弱者(特に自転車)はまともに国道2号線を通行できなくなってしまいます、ちなみに下をくぐるとこれだけの手間と時間がかかります、

この地下道、自転車で通れる入り口が国道2号線通行方向から離れたところにあるのが性格悪くて自転車蔑視の考えがもろにあらわれていて実に嫌な感じです、
これは国道2号線沿いにある出入り口、自転車が通れません、

90度違う方角の奥の方に行ってやっと自転車の通れる出入り口があります、

エレベーターも設置されているのですが、
 
見ての通り一回につき自転車2台までという制限があり、積みきれなくて仕方なくもう一回エレベーターが昇降するのを待たざるおえないといった状況も発生していました、この地下道、
 
例に洩れずこのような「自転車は降りて押せ!」などという一方的なルールの押し付け表示があちこちにされています、地上での通行を遮断された上、このような窮屈なルールを押し付けられるのですから踏んだり蹴ったりです、そして他によく見かけたのは、
 
このような監視カメラです、これで自転車乗ったまま通行する人を監視しようというのでしょうか?そしてそのうち毎日放送の憤懣本舗でここも暴走自転車とかいって取り上げられたりするのかも知れません、ああ嫌だ、
 
それにしても監視カメラが多いです、正にビッグブラザーですね。
そして地上はといえば、

このように交通弱者を通させない為の備えは万全といった感じです、そしてこの交差点から遠く離れた最寄の横断歩道も、

このようになっていて交通弱者が横断歩道外を通行するのは少しでもまかりならん、という狭量さをもろに現出させたものになっています、一方車はといえば、

このように横断歩道を塞ぎまくったりしているのです、交通事故がかつては多かったとか言っていますが結局はこのように横暴で乱暴な運転をする車が主に原因として起こしたものなのでしょう、そこで交通弱者を隔離してしまえば事故は減るのかも知れませんが、それは自動車側の一方的な都合と自分勝手で交通弱者を地下に追いやり、不便を強いているということでもあります、読売新聞はそういったところも指摘するべきです。
それにしても、こんな新たな大日交差点級交通弱者迫害交差点を作のに50億も投じられたとか、そんな金があるなら大日交差点の4隅にもエレベーター作ってやれよと言いたくなります、大日交差点はいつ作られたのかは知りませんが、こんなものが現在進行形で今さらまた作られてしまったという事に腹が立ちます、これ以上こんな邪魔なもの作らないで、交通弱者を地上から締め出さないで欲しいものです。
まあこの交差点、国道2号線を横切る分にはこのような、

大野川地下道があるだけまだマシなんですけどね、しかしこれがある事によって国道2号線を直進する際に迂回路をとれないことにも繋がっているのです、こうして考えると国道2号線直進の、

ここを封鎖したことにはなんと横暴な措置なんだという怒りを禁じえません。
まあこの交差点、事故がなくなったとかいっていますが一方ではこんな事故も起こっているのです、

門真 9月30日
(木曜日)
夜間 曇 門真市松生町

大阪中央環状線 大型貨物と普通貨物(死亡)が衝突
大阪府警HPより

門真市松生町大阪中央環状線といえばこのように、

この歌島橋や大日同様の交通弱者完全隔離型交差点のあるところです、このような交差点でも事故が皆無になっているというわけではなさそうです。