大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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およそ存在しないエアブームを作り上げて世論操作を図るマスコミ、ガングロギャルって本当に居たの?

ガングロ(もしくはヤマンバ)ギャルとはどういうわけだか知らないけれど、顔を黒く塗るメイクをした若い女性のことです。
このガングロギャル、一時期テレビでは嫌というほど取り上げられていたものですが、実際に実物を見たことは無いんですよね、一応アメリカ村(大阪におけるファッション最先端的な所)を通り抜ける機会とかもあったのですが、実際どれくらい存在していたのでしょうか?まあ考えてみればああいった人が100人に1人でもいたら思いっきり目立つものでもあります、それにあの格好での登校を認める高校などもそうあったとも思えませんし、週末街に出るときだけ、もしくはテレビなどで取材があるときだけ気合を入れてより黒い化粧を施していたのだと考えれば、それなりにほほえましいものです、実際にテレビスタッフに言われてそういうメイクをしていた、などということもあったみたいですし。
それにしても一時期のテレビにおけるガングロギャルの氾濫ぶりは凄かったです、全員とは言わないまでも若い高校生くらいの女性のかなりの割合がああいったメイクをしているのではないかと思わせるものでした、このことがどういった影響を及ぼすかといえば視聴者に日本の教育のあり方、行く末について大きな危惧を抱かせるものであったでしょう、そしてその時期論議されていたのがいわゆるゆとり教育の見直し、それに伴う詰め込み教育復活の気運です、産業界の要請に合わせたこの議論にマスコミの側からの援護射撃として意図的に捏造されたのが「ガングロギャルブーム」ではなかったのでしょうか。
似たような例としては毎年繰り返されている成人式騒ぎ、もっとさかのぼればいわゆる「ツッパリ」ブームなども挙げることが出来るかと思います、成人式騒ぎが一番激しかった頃は少年法改正や厳罰化論議があった頃であり、また派遣や非正規労働などがそろそろ本格的な話題となり始めた時期ではなかったかと、ツッパリブームの頃には校内暴力や、それに抗する手段としての体罰や管理教育の是非についての論議があった時期です、考えてみれば成人式騒ぎというのもその会場の何百人のいるうちのせいぜい5人くらいが騒いでいるだけの話で、それも捕まえてみればとび職とか配管工とか、挙句の果てには自衛官とか、何だか当時政権与党だった自民党の影響の強そうな職業に就いている人が多いのです、そしてツッパリブームの時には「なめ猫」(「なめんなよ」というスローガンと共にツッパリの服を着せられた猫)ブームがあり、横浜銀蠅は連日テレビに出演し*1、むしろマスコミ自らそういったブームを煽っていた印象さえあるくらいです、結局そういったものは年配層の持つ若年層への警戒感、侮蔑感というものを必要以上に刺激し、若年層雇用政策や教育政策などをより強権的で薄情な方向へ向かわせるよう世論を導く為の要素として作用していたのではないか、と思わせるぐらいです。

*1:何故だか当時の中曽根首相と会談している場面がテレビで流されていたりしたものです。