大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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自転車叩きタレント、ロザンの妄言を検証

こないだ(11月9日)のMBSちちんぷいぷいの自転車叩きコーナー、そこではお笑いタレントのロザンも出演していて自転車免許制を提言したりしていました、「新しいルールを」などと言って自転車に窮屈なルールをどんどん押し付けようとしてくるのだからたまりません、それはそうと2月にもこの「ちちんぷいぷい」は自転車叩きをしていたのですが、その時にもロザンの宇治原氏が、
「携帯電話ねえ、自動車の運転やったら絶対に見ないですけど、自転車やったらええかな思うて見てしまう人もね。」
などという発言があったのです、なんで自動車の携帯ながら運転が絶対無いなどと断言することが出来るのでしょうか?どうやってそのことをこのロザン宇治原氏は確認したのでしょうか?実際携帯ながら運転での死亡事故なども発生しているのですが。
それともこういうことでしょうか?
「携帯電話ねえ、(私が)自動車の運転(する時)やったら絶対に見ないですけど、自転車やったらええかな思うて見てしまう人も(見かけます)ね。」
ということでしょうか?ここまで補足したらすんなり言いたいことも解るのですが、だとしたらこんな短いセンテンス内でコロコロと断りも無く主語を変えられたりして、言葉を省略しすぎで聞いているほうとしてはどうしようもありません、そうして意図的に聞き手に錯誤をおこさせることも計算の上で自転車ばかりが違反をしていて自動車側は清廉潔白というイメージを撒き散らすことを目的にこの発言をしたのだとすればなんと計算高いことでしょうか、そういえばこのロザン宇治原氏、京大卒と高学歴なのもウリになっているようですね。
それともロザン宇治原氏の日頃の経験からして自動車の携帯ながら運転は全く見かけず、それで自動車携帯ながら運転は絶対に無い!という結論に至ったのかもしれません、そういえば私も最近あからさまな携帯ながら運転の自動車は見かけていないような気がします、取締りの効果も出ているのかもしれません、ということで本当にロザン宇治原氏の言うとおりに自動車のケータイながら運転が皆無なのか調べてみることとしました、電車1駅分交通量の激しい道路の歩道を逆向きに歩いてみて、すれ違っていく自動車の運転席を覗いてみていったところ、
10台
携帯ながら運転の自動車がありました*1、以前からすれば少なくなっているのかも知れませんが皆無というわけでは全くありません、ロザン宇治原氏も"絶対"自動車の携帯ながら運転など無い!と断言するのならばちゃんとその確証を得てからにしてほしいものです。
それにしても分かったのは自動車携帯ながら運転をチェックする難しさです、むき出しで一目瞭然な自転車の場合と違い自動車だとかなり意識して覗きこまなければ分かりません、しかし実際に周囲に危険を及ぼす度合いで言えば自動車のほうがよっぽど大きいのです、目立つからと自転車ばかり槍玉にあげてそれで終わりでは困るのです、だから嬉々として自転車携帯禁止条例を続々と制定している自治体はより熱心に自動車携帯ながら運転を取り締まらなければいけない筈ですし、各マスコミも目立つからとケータイながら運転自転車ばかり槍玉にあげるのは弱いものイジメというものでしょう、嫌でも目に入る携帯ながら運転自転車と、よっぽど意識して覗き込まないと分からない携帯ながら運転の自動車、この違いをちゃんと考慮して、自転車ばかり槍玉にあげる一方でより危険な携帯ながら運転の自動車は野放しになる、ということは絶対に無いようにしてほしいものです。

*1:ちなみにこの日は携帯ながら運転自転車は全く見かけませんでした、まあ見かけた数自体、自動車に比べれば全然少ないですけど。