大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

今また自転車への敵愾心を煽るような論説を掲載した朝日新聞

17日の朝日新聞、オピニオン意義ありコーナーで吉村作治教授の「危険な自転車を止めろ 免許制の導入で」という論説が掲載されました(今のところWEBでは掲載無しのよう)、自分の事務所の前が坂道になっていることもあるがとにかく歩道を自転車が暴走し危険でマナーも悪い、自分もぶつけられた、だから免許制にして強制保険にしろ!というものでした、自らの周囲の限られた状況のみから得られた情報によって自転車に世界でも類を見ない厳しい規制を提案したり、路側帯を常に占有し続ける車の存在には一切触れずに自転車の歩道からの排除を強硬に主張しているところなど、とにかく自転車への憎悪が先に立った悪意あふれる煽り論説だと言えるでしょう、「自転車を作るときに工場はCO2を出しませんか、自動車と比べるからよさそうに見えるだけ」などというところなど屁理屈にしか過ぎません、自動車はその製造時及びに動かすときにはもっと何十倍もCO2を出すのですから、もっと言えば鉄道やバスの車体やそれを動かすときにだって自転車製造時とは比較にならないほどのCO2を出しているのです、それに吉村教授は周りの自転車のマナーの悪さを説きますが、それはただ単に早稲田大生のマナーが悪いだけなんじゃないか?とも思えます、私も近くの某大学前において2回傘を盗まれたことがありますしね(他で盗まれたことはありません)、そして最後には都会で歩行者と自転車共存する方法は?と聞かれて「ないと思いますね、(中略) 自転車が歩道に入らないようにするしかありません」ときます、とにかく自転車の危険を強調し、その自由を制限しなければ気がすまないといったところですね、そして横の解説では「対歩行者事故は10年前に比べて3・7倍に増えている」などといつまで経ってもこれしか出してこないインチキ臭いこの数字をまた持ち出してきています。
吉村教授並びにこの論説を載せた朝日新聞はしきりに自転車の危険ばかりを強調します、しかし現実問題として実際にずっと歩行者を危険に晒しているのは歩道も無い狭い道でスピードを出して暴走している車なのです、先日も近所でそういったトラックを見かけました、吉村教授は自転車にぶつけられても大して怪我はなされなかったようですが、暴走するトラックにはねられたりしたら一発で死ぬのです、またそれだけでは収まらずに今度は歩行者に暴行をするドライバーまで出る始末です、

交通トラブル、ゴルフクラブで殴って失明…傷害容疑で土木作業員逮捕 日高
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/101202/stm1012022024008-n1.htm
堺・男性傷害致死:通行巡りトラブル、男に懲役4年判決−−地裁支部 /大阪
http://mainichi.jp/area/osaka/archive/news/2010/12/08/20101208ddlk27040332000c.html

共存が難しく、今すぐ何とかしなければならないのは歩道も無いような狭い道での自動車とその他交通弱者の関係の方でしょう、また歩道上においてさえも車はこういった挙に出ているのです、


わずか1日でこれだけ撮れます、どれだけ歩道上で車がこういった横暴行為を働いてもマスコミに取り上げられることは一切ありません。
また歩道に車が乗り上げて歩行者を死なせるといった事故も多数発生しており、最近でも関西圏で

車が歩道に乗り上げ、はねられた女性死亡 堺
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/101127/dst1011272235010-n1.htm
右京で車にはねられ男性死亡 京都
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/kyoto/101217/kyt1012170151000-n1.htm

このように歩道上においても車が人を死なせる事故はごく最近でも発生しており、そしてこれらのニュースについて朝日新聞は完全黙殺を貫いているのです、自動車の側はどんなに横暴なことをしても、暴力を振るっても、人をどんどん死に追いやっても完全に黙殺する一方、自転車についてはインチキめいた数字を出し続け、悪意に満ちた危険を煽り、敵愾心を持たせるような論説を掲載し、世界でも類を見ない窮屈な規制を科して迫害しようと企んでいるのです、全くもって一方的な報道姿勢と言えるでしょう、このように自動車業界から多額の広告料を得て、一方的な自動車擁護、自転車排撃の姿勢を取っているという見え見えの利益誘導行為をしているマスコミが「政治と金」などと偉そうに語っているのですから、全くどうしようもありません。