大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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自転車一方通行は使いようによってはとてつもない自転車いじめの道具に

何やら警察庁がこのようなことを企んでいるみたいです、

自転車:一方通行規制 対面事故を防止−−警察庁方針
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110721dde001040023000c.html

警察庁は21日、歩道や自転車道を走る自転車に、標識で左側一方通行を指示できるようにする方針を決めた。対面通行に伴う事故を減らすとともに、道路を有効活用して自転車専用の走行空間整備を促進するのが狙い。年内の実施を予定している。(社会面に「銀輪の死角」)

 道路交通法などで、自転車は車道や車道の端を白線で区切って専用通行帯とする自転車レーンでは左側通行が義務づけられている。これに対し歩道や、縁石、柵で車道、歩道と分けた自転車道は左右どちらも通行可能だ。

 警察庁によると、標識標示令を改正し、歩道や自転車道で矢印方向に自転車を一方通行させる標識を新設。都道府県公安委員会などが区間を定めて反対方向への通行を禁止し、左側の歩道や自転車道を通行させるようにする。違反の罰則は3月以下の懲役か5万円以下の罰金。22日から8月20日まで改正案に対する意見を募集する。

 歩道や自転車道の限られた空間で自転車が対面通行すれば、正面衝突や出合い頭事故の危険性が高まる。歩行者は前後から来る自転車に注意しなければならない。昨年起きた自転車と歩行者の事故は2760件で10年前の1・5倍、自転車同士の事故は3796件で同1・6倍。自転車事故全体の5割余を自転車や車、バイクとの出合い頭事故が占め、専門家から対面通行が原因との指摘があった。

 一方、警察庁国土交通省とともに08年、全国98カ所のモデル地区を指定し、自転車道設置や歩道上に自転車通行部分を示すなど自転車用通路の整備を進めている。しかし、これらは対面通行できる幅を確保する必要があるため、物理的に困難な地域が多く整備が進まなかったという。

 警察庁の担当者は「モデル地区では事故減少効果が出ている。標識で一方通行にすれば自転車道などが造りやすくなる」と話す。ただ、一方通行は自転車利用者に不便を強いる面もあり、反発もありそうだ。【北村和巳】

毎日新聞 2011年7月21日 東京夕刊

まあ言うことはわかるのですが、歩道上で自転車や歩行者が混雑するような所って大体路側帯は違法駐車で占領されていたり、車道上も常に渋滞気味だったりと全体の道路環境的に良くない事が大いんですよね、自転車にだけ規制を科してもそれは自転車の側に一方的に負担を科すだけで効果は限定的なものになるんじゃないでしょうか?そしてもっと問題なのがこれです、



このように道路の片側だけ、車の側の一方的都合で横断歩道が存在せず、歩行者はおろか自転車の交通まで徹底的に遮断され、更にこのような、

幅の狭く階段しかない歩道橋しかないところだったりすると自転車の通行がより徹底的に遮断されるわけです、それを回避する為実質上片側の歩道しか使えない所など幾らでもあるのです、そこを何の配慮も無いまま、もしくは不十分なまま杓子定規的に一方通行などと言われては自転車はまともに走れなくなるでしょう、またその遮断されたところを強行突破するような自転車が増えることも予想され、そうなれば危険は増すばかりです、他にも交差点と交差点の間の中ほどの所にある店にも行きにくくなりますし、また脇道からそういったところに出てきた場合もあります、こないだ起こった自転車だけ罪に問われ、そら見たことかとマスコミから袋叩きに遭っている浪速区の事故のような無理な横断を増やすことにもつながるんじゃないでしょうか?でもそういう事故が起こっても司法やマスコミも自業自得とばかりに冷たい扱いなのでしょうね、いずれにせよこのような規制で自転車が不便になり、危険も増大するというのならそれはマスコミの、自動車事故は出来る限り隠蔽し、その違反、横暴さについても泥酔運転や死亡ひき逃げといったよっぽどひどい事案についてのみやっとこさ取り挙げるが、自転車については細かな違反についても細かくあげつらい、大仰に時間をとってたっぷりと報じるという一方的差別的報道の賜物と言えます、そういえば先々週あたりは各局狂ったように自転車叩きを行っていたのですが、今思えばこれの露払いだったのですね。