今日もこのニュースにかこつけて朝日放送夕方ニュース番組「ゆう+」にて自転車叩きが展開されていました。
交通死亡事故誘発 自転車の男 認否を「留保」
http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE110720173100476637.shtml
まあ今回は「自動車側の責任が問われないのはどうか?」というコメントもあったものの、全体としてはいかにも自転車は横暴だ!というイメージ動画も流され、自転車側の責任を殊更に追及し、最近の大阪の司法判断の傾向である「大型トラックで人ひいたことに気づかなかったから死亡ひき逃げも不起訴」という判断が連発され、一方交通弱者側の責任は厳しく問うという風潮を追認するようなものでした、今回の放送時間は3分、これ一発で今年の「ゆう+」の自動車加害事故裁判についての報道時間を上回るのは確実になりました、何しろ殆ど報道は無いですから、先日も滋賀で「居眠り運転だったからひき逃げは無罪ね」というふざけた判決がひっくり返ったというニュースがあったのですが「ゆう+」をはじめとした関西各局夕方ニュースでこれだけ大きく取り上げられることが無かったのは確実です、そういえば最近テレビを見ていて思うのはよく思うのは自動車保険についてのCMを良く見るということです、その会社の要望に応えるため各局は自転車叩きに時間を費やし、「とにかく悪いのは自転車、自動車側は悪くない」という論調が支配的になるように画策し、そして正に今回のこの裁判のように司法の自転車の責任については厳しく追及するが、自動車の注意義務違反については極力認定せず、交通弱者側の責任ばかり追及し一方ドライバーは免罪、そして死人に口無し事故処理も*1、という流れを司法マスコミ一体になって押し進め、そして自動車保険会社、しいては保険料を払うドライバーの利益とする、正に交通弱者のことなど全く考えていない所業と言えるでしょう、それこそこの裁判みたいな事実認定が横行してしまったら逸脱行為をした交通弱者はひき殺しても構わない、と司法自ら認定しているようなものです、そしてこのように、
大阪の街に蔓延する有害交差点その1
http://d.hatena.ne.jp/delalte/20100630/1277908432
大阪の街に氾濫する有害交差点その2
http://d.hatena.ne.jp/delalte/20100705/1278321616
交通弱者側にばかり一方的に負担を押し付ける道路行政を行い、逸脱行為でもせざるおえないところまで追い詰め、その一方このような、
どんなに迷惑で横暴で危険な車の逸脱行為が横行していてもマスコミは一切問題視しないというのですから、全くどうしようもありません。