大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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毎日放送で車の横暴容認発言

今日の毎日放送、昼〜夕方のローカルワイドショー番組「ちちんぷいぷい」にて自転車問題が扱われていたわけですが、その中でとんでもない暴言が飛び出しました。番組では車道脇に設置されていた自転車レーンが紹介されており、そこに駐車していたトラックをよけて車道真ん中に寄った自転車の危険な様子、及びそれに不満を漏らす自転車利用者などが紹介されていたわけですが、それについて解説の石田英司氏は、「これ止まっている車は悪くないんですよ、荷卸は認められてますからね」れっきとした駐車違反を軽い一言で是認しちゃってます。「必要だから」何をやってもいいと、どんな横暴をやってもいいというまさに強者の暴力を是認したとんでもない発言です。そもそも車に比べればほんの僅かなものでしかない自転車の危険を殊更おおげさに騒ぎ立てることにより、今回紹介されていたように歩道から自転車を追放し、車道に自転車レーンを設置するという流れになっているのではなかったのでしょうか?自転車が車の危険から回避するという必要性を情け容赦なく認めず、僅かな自転車の及ぼす危険を言い立てることによって車道から追放しようというのに、その追放した先のレーンでは自転車の安全よりも車の利便の方を優先させるというのです、横暴な車社会を代弁するとんでもない発言です。また京都といえば河原町通り、四条通りにおいて自転車のみ通行禁止とかいうとんでもなく乱暴な規制を行っているところ、そこでトラックの路上駐車は必要だからオーケーなんて方針なのだとしたら、とんでもない差別的対応と言えるでしょう。
そもそも今回のこのコーナー、道交法改正で悪質自転車に対する講習義務など規制強化策がとられることの紹介からのものだったわけですが、この道交法改正、むしろメインは分量的にいっても車への取り締まり強化のはずなのですが、そちらは無視して空文化を図り、自転車の方ばかり取り上げてそっちの規制強化だけ定着させようとするこれ自体が悪質な自転車叩きです。それに今日は、

亀岡事故現場で速度抑制実験 京都、道幅狭める
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130617/kyt13061717100003-n1.htm

こうしたニュースもあったわけですが、毎日放送はこの「ちちんぷいぷい」はもちろん、夕方ローカルニュース番組「VOICE」でも全く無視でした。自転車に対する規制強化は嬉々として定着させる為大々的に報じるが、車に対する規制強化は黙殺して立ち消えを図るという悪辣な企みですね。
そしてコーナー最後では、桂ざこば氏が逆走自転車と遭遇したことをキレ気味にまくし立て、あたかも自転車に配慮などする必要あるのか?というようなことを言いました。確かに怒りはわかりますが、私だって後方から乱暴な車に脇をかすめていかれたり、クラクションを乱暴に鳴らされたり、なんてことがあってしょっちゅう腹も立てていますし危険な思いもしています。またそんな一部の不心得者を持ち出して、その集団全体の権利を剥奪しようというのなら、それこそ飲酒ひき逃げ事故を起こした放送作家を輩出した毎日放送などが、こんな偉そうな放送する権利など最初から無いでしょう。