大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

NHK大阪がまたSTOP!危ない自転車キャンペーン、今度は自転車保険 加入義務化について

NHK大阪が昨日夕方の関西ローカルニュース番組で、またSTOP!危ない自転車キャンペーン

「自転車保険 加入義務化 どう進める」
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20160426/4880901.html

ということをやっていましたね、内容はまずは高齢者が自転車衝突事故を引き起こし、相手の自転車が壊れたと賠償7万円を請求されたが保険に入っていたので助かったとのこと。自転車が壊れて損害が7万円とはえらく高いですね。それは電動自転車だったか、それとも高価なロードバイクか何かだったか、特にスピードの出るロードバイクなど乗っているのだったら見通しの効かないところから出て来かねないものについては最大限注意を払うべきとも思いますが。そして次にはいつもの通り9000万や5000万などと高額賠償の事例を取り上げ、それで脅すかのように保険加入の推進、拡大をしなければいけないという論調です。確かに自転車に乗っていれば加害事故を起こす可能性もありますし、保険加入を勧めるというのも理に適っていることなのかもしれませんが、兵庫、滋賀、大阪などで進められている行政による義務付けということにはいささか性急のなものを感じずにはいられません。義務化となればそこから罰則化、最終的な目標はそれこそナンバーまで義務付けされ更なる管理強化、負担増、それによって警察や行政の利権も大幅に獲得という野望、そこまで考えているのではないか、という危機感を持ってしまいます。
そもそも自転車加害者に対する賠償金としては重体事故に対する9000万、死亡事故の5000万というものが繰り返しマスコミによって喧伝されているわけですが、一方今日出ていたこのニュース、

交通事故並み「厳しい判決」=双葉病院避難訴訟で遺族弁護団
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160427-00000158-jij-soci

この中では

交通事故死で一般的とされる慰謝料額2000万〜2200万円

と書かれているわけですね。
他にも死亡事故の賠償の相場については検索すると、

交通死亡事故慰謝料の金額・相場はどれぐらい?
http://kotujiko.net/fatal-accident/compensation-to-mental-damage/
交通事故で親族が死亡した場合の慰謝料について
http://best-legal.jp/traffic-accident-death-alimony-1984

これらのサイトによっても賠償額5000万というような数字は出てきません。そこまでいくのは車の場合はそれこそ飲酒ひき逃げ死亡事故という最も悪質なものぐらいです。田園調布で猛スピード出した末歩道に突っ込んで2児死なせて6400万、亀岡暴走で2児の分で7400万、一方自転車加害の例としては、重体事故に関しては治療費や介護費用もあるから一概には言えないのかもしれませんが、死亡事故に関してはそこまでどうしようもないほど悪質なものだとは思えません。田園調布暴走や亀岡暴走と匹敵するぐらいの悪質さがあればそれこそマスコミが大きく報じているはずです。結局新たな利権、管理政策を進めようとする行政、警察の意を汲んで司法が異常に過大な賠償を科しているようにも思えます。