昨日(６月１日)NHK総合の夜１１時から「所さん事件ですよ！自転車ブームの裏」という３０分番組がありましたが、想像以上の最悪なものでしたね。まず最初の１０分ほどは例の自転車赤切符を始め、警察の取り締まりの強化の動きを無批判に追認するかのような放送で、まあ番組タイトルからして「裏」とか悪意が見えていますが、思いっきり脅しをかけて自転車に乗るのを思いとどまらせるような内容でしたね。「自転車側７割に違反があった」などと言いながら、事故相手方の違反には一切触れない詐術も相変わらずです。この番組に限らずどのマスコミも自転車については「厳罰化しろ」一本やりですが、車についてはよっぽどの大事故が起こった直後を除けばそうしたことは言いません。３月２７日放送の毎日放送「４ちゃんTV、憤マン」では明確に車が一時停止無視、徐行義務無視といった違反を犯して、そしてまさしくその違反が原因で事故が起った映像を流しながら、「取り締まりを強化しろ、徹底しろ」という類のことは決して口にしませんでしたからね。すぐに取り締まり強化、罰則強化の話になる自転車の場合とはマスコミの姿勢が真逆だと言わざるおえません。自転車レーンについてもそこを埋め尽くす路上駐車の話が出されることはなく、司会の所ジョージ氏はもっぱら道路も広くなっていないのに車線が減らされるということを問題にしていましたね、あくまで車の権利が削られるのが我慢ならないというわけです。さすが過去には大幅スピード違反で摘発され、最近にも「流れ」論で車のスピード違反を肯定していた人は違います。
そして遂には「自転車は横断歩道を走っては駄目」などと言い始めます。こんなことを言い出すのは相当焼きが回った車脳メディア、車の規制をそのまま自転車に杓子定規に適用して生存環境を根絶やしにしようという悪辣な企みですね。そんなことをそこらの車雑誌などならともかく、自転車ユーザーも含め全ての国民から強制的に金をふんだくる公共放送とかいう団体が言い出すのは問題です。NHKは高給と言いますから、その構成員も高給で高級車を乗り回して車脳になっているのでしょう、人件費の大幅圧縮を要求しなければいけません。
