大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

車の加害性は極力隠蔽して自転車の自己責任ばかり強調するマスコミの代表「羽鳥慎一モーニングショー」

昨日(4月13日)テレビ朝日、朝のワイドショー番組「羽鳥慎一モーニングショー」にて自転車ヘルメット努力義務化について扱われていました、そこではいつもの自転車叩きのように事故映像や危ないヒヤリハット映像を出していたのですが、それがかつてのフジテレビ「とくダネ!」を髣髴とさせるような

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車の方も危険だろ、と思わせるようなものだったのですね。まず最初の事故映像では自転車が突然道路を横断してきて事故にあった、というような説明がされていたのですが、はねたタクシーもかなりのスピードを出しているように見えるのですね。これは度々糾弾されているいわゆる「すり抜けバイク」の事故と全く同じ構造なのです。何よりこの番組はそのものズバリ「バイクのすり抜け行為」糾弾を過去やっていますからね。

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その放送時はこれと全く同じ構造のすり抜けバイクと横断車の事故でバイクの方が一方的に悪いように言っているわけです、それで今回自転車側が悪いというような放送をするのは完全なダブルスタンダード、車側は常に悪くないという極度の車脳と言わざるおえません。2本目の映像はあわや自転車の女児とぶつかりそうになるヒヤリハットだったわけですが、これも非常に狭い歩道しかないような道で自転車をはねそうになった当該車両はかなりのスピードを出しているように見えます、この2本目の映像は千葉県警によるものだということですが、制限速度とかそのへんはクリアしているのだろうかと疑わしく思えます。千葉県警といえば警官自らが時速115キロで死亡事故を起こしているところですからね、

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組織全体として速度に対する感覚が鈍磨しているのではないか、とも思えてきます。3本目も2人乗り自転車とのヒヤリハットだったわけですが、そのはねそうになった当該車両の足元には徐行指示のひし形マークがはっきりと見えているわけです、そして到底徐行と言えるようなスピードではなかったわけですね。「とくダネ!」も以前やっていたわけですが、このように車側にも違反、あるいは危険運転とみられる要素があるにも関わらず、相手側の交通弱者が悪いと一方的に言い切るようなこういった放送は、「車のこの程度の違反、危険運転は当然のものとして容認しろ。」という脅迫の意味もあるのですね。

今回の放送では冒頭で京田辺市の自転車死亡事故が扱われていました、

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この件はいずれか、あるいは両方の自転車運転による事故と言えるわけで、この番組のみならず各首都圏マスコミでも熱心に扱われていたわけですが、一方で、

逮捕の男「動画見ながら運転」 “柿の木坂”交差点で死亡事故

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82歳男が酒を飲んで車運転…自転車の女性が後ろから来た軽四自動車にはねられ死亡 男をその場で逮捕

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これらの車側の粗暴とも言える危険運転による死亡事故は、極めて重要と思えるにも関わらず、この番組はもとより他のマスコミもほとんど無視、ほんの数社が辛うじて伝えるだけだったのですね。今回のこの番組の結論としては「自転車も車両なのだから規制強化しろ」というようなものだったわけですが、それは自転車については加害性ばかりを際立たせて、一方車の横暴による被害者という側面は徹底的に黙殺するという、この番組のみならず全マスコミ共謀による印象操作の上でのものと言えますね。