大阪交通ニュース(はてなブログ版)

交通弱者のためのニュースを追求します、あとコメントは承認制にしています。はてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/delalte/より移転しました。

自転車、歩行者がきちんと交通ルールを守って安全に気をつければ、無辜の事故被害者はかえって増える

考えてみれば、自転車、歩行者などの飛び出しなどが良くある環境ならば、ドライバーは常に気を配っていなければならず、おのずと運転も慎重なものになるのではないのでしょうか。逆に、自転車、歩行者など交通弱者全般がきちんと交通ルールを守り、安全にも気をつけて飛び出しや無理な横断なども慎むようにすれば、自動車は安心して漫然とスピードを出すようになり、何の落ち度もない無辜の事故被害者は却って増えるのではないか、昨今の相次ぐ事故のニュースを見ているとこんな風にも思えてくるところです。
もちろん、交通弱者らのルール違反を野放しにしていれば、全体的なマナー悪化、荒廃を招き、自ずとドライバーのマナーも悪化も招き、結果交通弱者らの危険も増加するという反論、考え方もあるでしょう、でもそういうことは、
 
こういった行為を無くしてからにして欲しいものですけどね。
ドライバーの側に交通弱者尊重の心得が十分でなく、常に法定最高速度以上で走るのが当然だと思っているような状況では交通弱者側がいくらルールを守っても、それがその個人の安全には結びついても、安心してスピードを出すような車はかえって増え、全体としての交通安全には結びつかないのではないか、と思ってしまうところです。
昨年マスコミは執拗に自転車叩きを繰り返しましたが、その中には路上駐車のあるようなところでも自転車は道路の真ん中に出てくるな!というような報道もあったように、車の快適なドライビングを確保したいが為に邪魔者の自転車を排除したいという意図もあったことでしょう。そして、その邪魔者の自転車がいなくなってしまえばどうなるか、車はより安心してスピードを出し、何の落ち度もない事故被害者はかえって増えることでしょう。

小1女児死亡事故 男性会社員を任意捜査に切り替え
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120516/waf12051619270033-n1.htm
飲酒などの悪質性もない」と判断、任意捜査に切り替えた。

この言い方に顕著な通り、ドライバーの側は飲酒などの大違反がなければなるべく過失責任、注意義務違反などは問わず、一方交通弱者側は些細な違反を追及されるというような風潮をマスコミは作り上げ、その波に現場も流されているような気がします。交通弱者のマナー、ルール違反ばかり槍玉にあげ、事故の原因をそればかりに求め、一方車の横暴は、それこそ飲酒運転といった議論の余地のない一握りの最も悪質なものを除いては、ほとんど野放しにしてきたマスコミは非常に罪深いと言えるでしょう。結局交通弱者の側がいくらルールを守ってもその全体の安全には寄与せず、ただ権利の縮小、交通権の剥奪という結果しかもたらさないということです*1
少なくともあれだけ執拗に自転車を槍玉にあげ続けた毎日新聞グループの記者からして、

スポニチ記者が無免許で事故=73歳女性はねた疑いで逮捕−東京
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012051800271

こんなことをするようでは、もうどうしようもありません。

*1:事故も、事故被害者も減っているという事実もありますが、それは人口の縮小(特に若年層)、車の台数減といった後ろ向きな理由によってもたらされたものでしょう。