大阪交通ニュース(はてなブログ版)

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自動車違反容認発言を容認するマスコミに違和感

何やら昨日このような発言がありました、

制限速度20キロ超程度なら「取り締まりは疑問」古屋国家公安委長「危険ない道で」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130604/dst13060411450006-n1.htm
古屋圭司国家公安委員長は4日の記者会見で、交通違反の取り締まりについて「違反した側も納得できるようにする必要がある」とした上で、「歩行者が出てくる危険性がない道路で、制限速度を20キロオーバーしたことで取り締まりの対象になるのは疑問」という趣旨の発言をした。

 古屋委員長は「取り締まりのための取り締まりになっている傾向があり、警察の信頼という視点からもちょっと疑問符がつく」と指摘。片側2車線で「歩行者が出てくる危険性もない制限速度50キロの道」を例に挙げて「交通の流れに逆らわずに行くと70キロぐらい出る」とし、「20キロ以上超えると取り締まりの対象になる。そういうところはどうかなといつも疑問に思っていた」と話した。

 古屋委員長は3日に全国の警察本部長らを集めて東京都内で開かれた会議で取り締まりの実態を詳細に調査するように訴えたことを明かし、「真に交通事故の防止に資する取り締まりを目指す」と語った。

とのことです。
一見歩行者が出てこないようなところでも、急に出てくることもあるかもしれませんし、何といってもこの事実上恒常的にスピード違反が行われているというのが、この例に出ているような片側2車線の大きな道路で収まっていればいいのですが、現実にはそれこそ歩道の無い狭い道でもスピードを出して走り抜ける車が続出している状況です。何といってもマスコミは自転車に対してはそれこそルールの徹底厳守をと主張していたではないですか、荒川河川敷では見るからに歩行者もまばらな自転車道にてわずか10キロの速度違反を殊更に取り上げていましたし、路上駐車を避けて道路の真ん中に寄った自転車を撮影して「左側に寄って走行だろ!」とか、もう安全をも犠牲にしてまで車の利便の為に交通ルールを杓子定規に厳守しろ!ということまでやっていました。
そのような自転車に対してはとにかくルール徹底厳守を唱えるマスコミが、この発言を無批判に報じている様には違和感を感じざるおえません。
マスコミは度々歩道の自転車の違法性を指摘してきますが、一方でその原因たる後を絶たない路上駐車、車道上で自転車にとって危険な運転をする車を指摘するようなことは全くしません。そしてこの発言の翌日の今日の夕方、テレビ朝日はまた「暴走自転車」とかやっていたみたいですね(ネット番組表で確認、関西では放送なし)、車の違法容認発言の翌日に自転車叩き、自転車の生存領域を圧殺する動きだと言えるでしょう。